(プレイ日記)世界樹の迷走。

・そりゃお前。


世界樹」を潜り行くっつったら「ニーズホッグ」しかあんめえ。ギルド名にすんべか。
 と思ったんですがボスキャラにそんな名前を冠したのが出てきそうだし、まあ、別の物を考えておきましょう。


 と云うわけで、DS用3Dダンジョン RPG 世界樹の迷宮だ。
 かのリルガミンの地に忘れ得ぬ思いをつい最近残したばかりの私だ。
 発売前インタビュー等で聞こえてくるプロデューサーさんの言葉は。
 

「今この時代に、ゼロからウィザードリィを再構築するとどんなゲームが出来るか?」
「DSのタッチパネルを使ってマッピングをして貰います」
「プレイヤーキャラは一言足りとて喋りません。遊ぶ人間の想像で補ってください」


 うむ。買わいでか。
 楽しみにしていたのはいつ頃からかな。アトラスさんが DS 向けの 3D ダンジョンゲ出すらしいぜーて報を聞いたのがおおよそ2年ほど前になりますか? それ以来ほのかに香る程度に楽しみにしていたのが、ファミ通のインタビューを読んでみたところその香りは香油だったらしく火ィ注がれてぼうぼう燃え立つよな勢いになってました。
 あー。待ち望んだよ。
 昨年の秋頃発売予定だったのが今の今にまで延びても、良いゲームに仕上げてくれるのなら……! と、むしろその延期を歓迎する心地で待ちましたよ。
 もちろん、いざ遊んでみるまでは海のものとも山のものともつかぬ訳ですが、いっそのこと玉砕する覚悟も万全です。


 とかこれだけ息巻いているのに未だ入手してません。
 何故ならこれを書いているのは発売日前日だからです。
 しかし、こー云うね。ウィザードリィライクな、なおかつ職業とスキルとがあるタイプのゲームは発売して無くとも既にゲームは開始しているのです。
 そうです。パーティ編成に頭を悩ませるのです。
 いや、もォ。悩んだぜェ?
 取り敢えず、決定稿から挙げておこうかな。


 パラディン ソードマン バード レンジャー アルケミスト


 この5人です。以下、解説をして行きましょう。
 このへんとかこのへんとかを片手に聞いてくれるといいかな?


・えー。先ず。いの一番に編入を決定したのはパラディンさん。
 多分雑誌で見たんだと思うけど、このデザイン(左から2番目の娘さん)を初めて拝見した瞬間、素直に「おお。いいデザインだ」と思ったので、自然と使うことが決定されてました。
 誰に対しても、自分に対しても確約したわけではないのですが、なんとなく使わないことが考えられないのです。


 後のインタビューなどで、「他のゲームではちょっと考えられないくらい防御に特化してる」て情報を得たので、「このゲームならでは」なコはやっぱ使いたいよなー。て事で。心情面からも、ゲーム的側面からも裏付けを得ました。


・次はソードマンですね。
 ダンジョン探索型 RPG にゃ宝探しが付きものです。
 始祖たる Wiz の時代からそーでした。
 そしてそのお宝の大部分は、「戦闘に役立つ装備」なのです。
 このお宝探しの楽しみを十分に享受するには、やはり装備をばりばり扱いこなせるキャラが必要です。居てくれたら、かなり嬉しい。


 そこで、オーソドックスな戦士タイプであろうソードマン君ね。
 あとさー。戦士って全般的にオールラウンダーで高攻撃力な地味派手さんでしょう。或いは、特技は消費 MP は少なめで威力も他職業に比べると控えめなんだけどもその分ザコキャラ戦でもごりごり連発出来るようなタイプ。
 好きなんですよそういうキャラ。
 これも迷わずですね。
追記:いざ遊んでみると、割合理想的な地味派手さんでしたが燃費はちょっと悪めだったりしました。


・それから、バード。
 この辺から、ちょっと悩む必要が出てきます。


 世界樹の迷宮では、最大5人パーティなのだそうです。wiz とかだと6人なんだけど、製作者さん曰く。
「6人だと役割分担が案外完璧に出来てしまう。なので、敢えて5人にして工夫する必要を出してみた」
 とのこと。
 素晴らしいね。
 お陰で悩めまくりです。


 そうと考えると、個性的なスキルが揃うであろうこのゲーム。回復専用なキャラに枠を一つ預けるのはちょっと勿体ない。その判断から「メディック」と云ういわゆる僧侶さんをスタメンにするのは控えようとかなり最初の段階から思ってました。
 でもなー。回復好きなんだよなー儂。
 難易度の高いゲームで、「だからこそ」極力ヌルく進むのが基本的なプレイスタイルなんですよ儂。
 なので最低限の回復役は欲しいな。パラディンが回復出来るだろうから、それの補助になるようなコ。


 て事でバードです。これを決めたときは見切り発車で、「多分だけど癒し系の歌とか覚えるんじゃねーのかな」て予測と期待だけでしたが、どうやら正解だったようで、味方全員の HP を毎ターン回復ってスキルを覚えてくれるようです。よっしゃ。


 しかもおまけでね、味方に炎・氷・雷の各属性を付与するスキルを持っているらしいです。
 これによって、火劇の序曲(炎属性付与)→トルネード!(ソードマンの複数攻撃)と云う素敵コンボが出来ます。
 見切り発車とは云え、かっちり嵌りましたね。


追記:毎ターン回復=癒しの子守歌は高級スキルなので注意しよう。ついでに、属性付与はスキル技には付かないみたいー。


・で。えーと。むー。……レンジャーか? レンジャーだな。
 悩んだよ。
 悩んだよ。
 悩んだには悩んだんですが、ここまではそれなりに必然性のある選択になったかな。


 既に決定しているのが、パラディン・ソードマン・バード。
 つまり、「防御」・「複数攻撃」・「補助」です。
 この辺で一発、攻撃力のある奴を、しかも単体攻撃に秀でている子が欲しいですね。
 ……とは云ってもなー。残る選択肢は「アルケミスト」「レンジャー」「ダークハンター」「ブシドー」と、「単体攻撃が強い子」で条件を絞ったとしても、選択肢は減りません。
 まあブシドーは上級者向けキャラと云うことで、初期状態では選べないのでともかくとして……とりあえず、発売前に判明しているスキル一覧を見ます。
 ビタリと。私の目を釘付けにしたスキルがありました。とても分かりやすい名前です。


『逃走準備』


 これだ! と思いましたねー。
 ウィザードリィを遊んだヒトにはもれなくある経験だと思います。
 死体を4つ5つ抱えて、泣きそうになりながら地上目指して逃げまどった記憶が。
 あの恐怖を和らげてくれそうな、目前に迫ったカタストロフを未然に防いでくれそうなあまりに効果的(っぽい)スキル!
 それがこの「逃走準備」ですね。
 要するに、逃走の成功率を上昇してくれるスキルです。


 コレを覚えることが出来るのは、どうやらレンジャー君だけのようです。
 決定ですね。


・そして5人目。5人目。5人目……。
 悩んだっちゅーねん。
 脳みそがねじくれたように思います。


 要するにさ、6人が5人に減ったって思うからダメなんですよ。ウィザードリィ方式じゃダメなんです。ドラクエ方式がこの場合は正しいんです。
 つまり、4人が5人に増えるのです。
 さすれば、バランス良く組めた上で、おまけを一人追加する事が出来ましょう。


 いずれにせよ一人を選ばないとダメなのは変わりないんだけド。



 ご託はともかくさ。
 先に云った通り、ブシドーは初期段階で選べないからパス。
 メディックもパス……と思ったんですが、4人目がレンジャーと云ういまいち防御力の足りなさそうなコです。パラディンとバードで補いきれるかどうか不安が残るので、選択肢に再浮上してきます。


 とは云え、理想は攻撃3:防御2の割合。敢えて防御3にする選択も無いではなかろうけど、その場合には不足しがちな攻撃力を補ってくれる攻撃特化型が欲しく、現在決定しているメンバーにはその役目を割り振れそうなコはいない。
 ならば、矢張りメディックはナシかなあ……。
 まあ、わかんないけど、まさかこの御時世、市販している回復アイテムまでウィザードリィ並ってこたァあんめえ。
 素早さが高めであろうレンジャーが回復アイテムを用いれば、その回復力は場合によっちゃメディックのそれより効果的になってくれるんじゃないかな。
 てことで、憶測を交えつつだけど、メディックはやっぱりボツ。


 そうとなると、レンジャーも。攻撃専用ではなく補助も交える役目になるので、やはり欲しいのはダークハンターorアルケミストになりましょう。


 んー……。
 ダークハンターはさ。敵の自由を奪うタイプの、「攻撃的な補助役」なんですよ。
 やはり、今求められている「攻撃専門」な訳ではない。
 その役割を考えると既に編入が決定済みのソードマン(複数攻撃)とレンジャー(攻撃+補助)とで重複する可能性のが強いでんな。


 一方で。アルケミストは攻撃特化型。
 やっぱ全体攻撃は欲しいよねー。しかも攻撃魔法はRPGの花だしねー。


 でもメディックの不在による低防御力で彼を守りきれるか否かっつー問題がある。
 ダークハンターは仮にも戦士だし、標準並みの防御力はあるだろう。
 ついでに、ダークハンターを編入した場合は全員が物理攻撃型になるので、バードの攻撃力上昇系スキルが大いにお役立ちな感じになる。
 さらに序でに云えばなー。
 ソードマンで頭封じ・パラディンで腕封じ・レンジャーで脚封じしたあとでワンターンエクスタシー! とか! 格好良さそうだし!!


 そもそもバードを編入するのもソードマンに炎属性付加→複数攻撃とかやりたいからだしなー。
 そうと考えると、属性攻撃が得意技なアルケミストがいまいち不要っぽくなってくる。


 とは云え。
 バードには敵の炎属性低下&こちら上昇ってスキルもあるし。それを用いればアルケミスト編入の甲斐が出てくる。ついでに、ソードマンには味方の属性攻撃に対応して追加攻撃ってスキルもあるしで。
 ……んー。
 あー。
 あ?
 そうか?
 そうか。「属性」って一括りの言葉で考えるからややこしくなってくるのだわ。
 属性には炎・氷・雷とあるのだし、アルケミストにそれを全部使いこなさせるのは負担が重すぎるだろう。スキルレベルの分散は器用貧乏君の誕生に他なりません。


 要するに!
 バードには炎系付与と、回復系スキルを重点的に伸ばしてもらう。
 そしてアルケミストは、氷系スキルに遠慮仮借なく偏らせて、補助的に雷のスキルも伸ばしておく。炎はほぼ無視。
 こうして役割分担をすれば効率的かつ効果的なスキル上昇が望めるわ!
 ついでに、
 最終的には氷帝の幻想曲→大氷嵐の術式→フリーズチェイサー! とか出来るようになるのだわ!
 よっしゃ! 跳べるじゃん! わたし跳べんじゃん!!


・そんな訳で。
 パラディン ソードマン バード レンジャー アルケミスト

 となった次第です。あー。長かった。
 時刻は既に発売日と相成りました。お店が開くまでおよそ10時間。
 さーて。
 次は名前考えないとなんですが間っに合っうかなー。