(創作・小説)世界樹の迷箸。

・悲観もしなければ楽観もしないので何も考えてないように見えるリアリスト。
 

 エトリア近隣のとある都市の、とある貴族の一人娘。ただし、武勲により上流階級入りした家柄。
 そんななので女子の身では栄達は望めず、要するに成り上がり者の名なのだから政治的な価値も薄く嫁ぐ先もない。男子が産まれる気配もなくお家断絶の危機を迎えつつあった。
 と云う家庭で育った彼女にとって、幸運だったのはまず現実主義の気質が萌芽したこと。それのお陰で、権力だとか伝統だとかいうものの有意や力をそれなりに認めることが出来たので、ニヒリズムに陥ることもなく、「居場所」を提供してくれない両親や家にも一定量の愛着を持つことができた。


 だから。エトリアの執政院に仕えるお偉いさんに輿入れが決まったとき、彼女は素直に安心した。


 早くに奥さんを亡くされ、世継ぎも居ないまま長くを過ごしてきたオジサンだそうな。要するに利害が一致したんだな。
 家名は申し分なし。人柄も、長く寡夫を続けていたくらいだから誠実そう。彼女にとっては、執政官と云う実務主義なお仕事に信頼を寄せるのが易かった。
 そちらに嫁ぐこととなりひとまずは安泰。……に思えたけど、新婚生活が始まって間もなくそのおっさんは急逝してしまう。
 安泰から急転直下。
 家名は貰ったものの虚名も同然。後ろ盾もないまま政治闘争に参加するなんて無理。実家へ帰ったところで「成り上がり者の娘」というレッテルに「虚名を抱えた未亡人」が追加されてしまったのだ。状況は悪化するだけだろう(居場所がない、と云う問題もあったけど彼女にとってそれは軽い問題だった)。

 
 幸いにも、武家の娘たる責任感から武芸を嗜んでたし、武具を取り扱う心得もある。生活も、ある程度ではあるが安定する。ある意味では執政官であった夫の仕事を継ぐ形にもなるだろう。
 結局、彼女にとっては「世界樹」へ赴くのが最良の選択に思えた。




 と云う主人公パラディン子であるとこのココノエさんの設定を考えてましたー。
 他、進展はナシ。
 バイトが鬼忙しかったんです。


 既に云ったとおり、ココノエさんだけはウチのパーティで特に事前の設定がないニュートラルなキャラクター。なので、折角なんだし何か考えないと勿体ないよなーと頭を働かした結果、こんな事に。


 何が発端だったんだっけ。「パラディンっつーことはそれなりに地位のある人だったんかしら」とか「女だてらに迷宮探索か。その辺の理由から当たるのがよいか?」とか考えたような気もするけど。普通に遊びながら得た印象である、冒頭にも書いた「悲観も楽観もしないので何も考えてないよーにみえる」てのが諸悪の根元であるように思う。


 ついでなので他パーティも。
 以下は他に話を持っている連中なので、そちらの設定に準拠して世界樹用に均してみたモノに。




・キマ / アルケミスト


 旅の目的を果たし終えた旅人。
 さりとて今更手に職を付けれるわけでなし、今も気楽に旅人家業を続けている。
世界樹」に到着したのはたまたまのことだったけど、迷宮探索を政として進めているこの街は迷宮で得た素材を換金できる施設が充実しており、しかも(極限られてはいるが)保証や援助も得られる。
 頭はそんなに良くないけれど生活力には溢れている彼女は、暫くここに逗留する心算を決めた。


 生まれつき楽天家だったけど、そこに長い旅人生活で遭遇した数多くの危機を実力やら幸運やらで乗り切った経験が更に上乗せされ、現在、彼女の楽天癖は鉄壁の物になっている。




・らとれい / ソードマン


 旅の目的を果たし終えた旅人。
 その旅も、彼にとっては中途から単に「キマと一緒にいる為の物」にすり替わっていたので、その後も彼女の旅に付き従っている(もともと、その旅の目的は彼の物だったのだけど)
 自分の意志と云う物が文字通りに無く、例えば、お腹が空いて「はらへった」と思っても自分から食べ物を探したりしない。キマと出会うのが遅ければ、その辺で飢え死んでいたかも知れない。
 勿論、そんなでは戦闘なんか出来ないので、長旅の経験とキマの教育とで現在ではそれなりに成長している。




・あるは / バード


 エトリアの街が抱える社会問題の一つに、「孤児の増加」がある。
 迷宮の出現により子供を持つ成人の死亡件数が増大しているのが原因だが、それとはまた別にもう一つ、迷宮の探索とそれによる生活を求めた旅人らが多く流入している点があげられる。
 旅人は集団から離れて存在し、彼ら独自の価値観を持っている。有り体に云っちゃえば社会性の欠落したごろつき連中だ。それでなくとも、危険を共にした男女はねんごろな仲になりやすいと云うし。
 彼女も、そうした問題が生んだ「望まれぬ子」の一人だと思われる。


 ココノエ(でも誰でも良いけど)に懐き、迷宮の入り口で待ち伏せていっつも付いてくる。
 危なっかしいのでパーティの一員にしたが、その後、非常に頑是無い性格で執念深く、しかも癇癪持ちだと判明。宿で待っていろと言いつけても必ず付いてくる。
 その癖、出来ることはほぼない。精々が、何処かで覚えた歌でパーティを和ませるぐらい。




・アクルフィア / レンジャー


 なんかそーいう、「図書により得られる叡智とその共有」を教義に掲げる宗教活動家とかで。エトリアにも図書館の設立をと執政院熱烈にアピールしていたところ、その筋で迷宮に生息しているモンスター、得られる素材等の各種情報の整理を依頼されやって来た司書官の一員とかで。
 しかし肝心の迷宮の情報は遅々として集まらず、ついでに危険なその迷宮への探索を渋る研究員ばかりなのに業を煮やし自らフィールドワークを行うことに決定したとかで。
 情報整理を依頼された当初から、「この機会を利用しエトリアに図書館を設立させよう」と云う野望を抱いていたので、未亡人ではあるけれど執政院と繋がりのあるココノエのパーティに参加しているとかで。
 考えたには考えたんだけど結構なげやりだわね。




 あー。倒れるまで世界樹やりたい。