(プレイ日記)世界樹の迷執。

・とろたらしたペースでお送りします B3F 話第二回。
 ネタバレ注意。
 ネタバレ注意。
 ネタバレ注意。


 B3F から扉が登場。
 と云うことで早速ー、だかどうだか知らないけど、三つ又路が出現。
 ほぼ等間隔に並ぶ3つの扉。
「あ。選びたい選びたいー」だの「右手の法則を知らないの?」だのちょいと盛り上がりかけた所に「正面の扉が一番出口に近いですね。ここから進みましょう」と、反論の余地がないことをさらりというのは空気の読めないココノエさんの役割だろう。


・念願の「癒やしの子守歌」おぼえたー。
 歌マスタリー Lv7 に加えて果たしてバードに必要なのかどうなのかわかんねえHPブーストLv5まで必要な高級スキルだー。しかしその効果は素晴らしくなんと使用したそのターンから毎ターンHP回復してえくれるというあらゆる RPG プレイヤー垂涎な効果だー。ほぼ脇道ナシで一直線にコレ覚えたぜーつまりこれ覚えるまでバードのあるはは何も出来なかったぜー。しかしこれでメディック不在な我がパーティで回復の要としてザコ戦 foe 戦ともに大活躍してくれるに違いないぜー。

 
 と思ったのに HP1 しか回復しねえー! しかも効果重複しねえー!


 ……どうしようかな。このこ。HP が 100 あるパラディンだけ 2 回復で。そこから察するに最大 HP の5%程度を回復してくれるらしいけど……。
 は! と云うことは或いはもしかしたら! Lv1 で 5% と云うことは Lv10 で! 夢の! 50% 回復!?


「毎ターン 50% 回復って何処のゾーマ様ですか」


 夢から覚めた。
 ……どうしようかなあ。でも、20%でも回復してくれるなら十分な戦力にはなってくれるだろうけど。
 うーん。
 ついでだ。パーティの近況を記しておきましょう。


・ココノエ / パラディン
 Lv:12 HP:94 TP:40 攻撃力 38 防御力 31
 HPブースト Lv:3 DEFブースト Lv:1 盾マスタリー Lv:3
 フロントガード Lv:2 バックガード Lv:3 キュア Lv:2


 ステータスは非常に優秀だけども、スキルに関してはフロント・バックガードが Lv2 とやや中途半端。まあ今目指しているのは(二つのガードを Lv3 まで上げないと修得できない)防御陣形なのでしょうがない。大器晩成型だと解釈しましょう。
 防御陣形は TP 消費量の多いスキルなので、その後はTPブーストを育てることになるか。
 それだとすると、将来像は各種属性ガードを覚えることになるのかな。
 シールドスマイトとか、結構好きげな技なのだけどはたしてそこに割く余裕があるかどうか。




・らとれい / ソードマン
 Lv:12 HP:81 TP:26 攻撃力 35 防御力 26
 TPブースト Lv:3 DEFブースト Lv:1 剣マスタリー Lv:7
 アームリカバリー Lv:1 レイジングエッジ Lv:1 トルネード Lv:1


 ステータス面でココノエに勝ってるモノがない! ちとショック。
 でもまあ、剣マスタリーが7なのだから、数値には見えない力がしっかり働いているモノと思う。思う。思っておこう。
 剣の道を先ず志しただけにスキル面ではだいぶ地味。この後はチェイスファイアを覚える予定だけど……それからどうするかな。
 それにしてもTPの低さが嘆かわしい。今後、各攻撃スキルを延ばしてもTP不足に喘ぎ続けることになりそうだし、かと云ってTPばかりを延ばしては威力不足に悩むことだろう。
 なので、基礎たるATCブーストから上げて行くことになると思う。




・アクルフィア / レンジャー
 Lv:12 HP:74 TP:30 攻撃力 25 防御力 21
 AGIブースト Lv:3 弓マスタリー Lv:3
 トリックステップ Lv:1 ファストステップ Lv:3 逃走準備 Lv:2
 パワーショット Lv:1 エイミングフット Lv:1


 ……本当に地味だなあこのこ。
 上記表には出してないけれど、 AGI:25 と云う素敵な長所を持っている。
 攻撃力がパっとしないのは、新たに入手できる筈の弓が出るまで買い換えを渋っているからです。
 地味なだけに強いて欲しいスキルもなく選びあぐねている現状だけども、様々な活用法が考えられるアザーズステップが是非欲しい所。その後は AGI ブーストに抜かりの無いよう気を付けながら弓の強化だろうか。先制ブーストも、あれば地味に嬉しいよね。




・キマ / アルケミスト
 Lv:12 HP:62 TP:57 攻撃力 27 防御力 18
 TPブースト Lv:3 炎マスタリー Lv:5
 博識 Lv:3 火の術式 Lv:2 大爆炎の術式 Lv:1


 なにこのこ。強え。まじ強え。
 通常攻撃代わりの火の術式で叩き出す威力がソードマンの必殺技並。要所要所決めるところを選べば帰還のタイミングまでTPが尽きることもありません。
 やァ。
 多くの世界樹プレイヤーがアルケミストさんの強さに惚れ惚れしているこっちゃろーねえ。
 まれにボスキャラ格の一撃で潰されちゃう事もあるけれど、それもパラディンのガードさえ気を抜かなければ滅多にはない。いやほんと隙のない強さだわ。
 でもどうせ、このゲームのことだろうから何処かでどん底に突き落とされる運命なんだろうなあアルケミスト。属性攻撃で体力回復しちゃうザコとか、ぜって出てくるぜ。
 それまでに、サブの術式を覚えられているかどうかが鍵だわね。


 現在は火炎の術式を覚えるべく動いていますが、その後は、下手に術式のレベルをあげると消費TP増加で首を締めちゃいそうなのでこの辺から雷を覚えるべく動きましょう。
 毒も覚えたいな。絶対強いだろうし。




・あるは / バード
 Lv:12 HP:80 TP:46 攻撃力 22 防御力 19
 HPブースト Lv:5 歌マスタリー Lv:7
 戦いの舞曲 Lv:1 癒やしの子守歌 Lv:1


 ……どうしようこのこ。ごらんの通り、ほぼ寄り道せず、
 真っ直ぐに癒やしの子守歌まで到着しました。
 しかし、癒やしの子守歌が癒やしてくれる HP はたったの1でした。
 ……どうしよう。
 てかHP:80て。ソードマン並じゃん。まあHPブーストを5も上げてればそうもなるか。
 ……どうしようかなあ。今からでも引き返す道を選ぶか、自棄気味に癒やしの子守歌のレベルを上げるか。
 んー。例えば、Lv10 の子守歌が 30% 回復と云う素晴らしい数値であっても、パーティの体力が低いウチはいまいち恩恵を受けきれないよね。何にせよ覚えるのは早計だったってことか。
 歌マスタリーを Lv7 まで上げたのを含めれば、おおよそ Lv10 分の遠回りをしちゃったってことかな。うわ。自分で云ってちょっとへこんできちゃったよ。
 まあ。ひとまずは。素早さ上昇の効果がある装備で固めてアイテム回復を中心に行動してもらおう。




・ざくざく進んでると。先程、権高な態度で引き返すよう勧告してきた二人組のうち一人、ブシドーのレンさんとぶつかる。
 初対面のそれとは少し態度を異にした柔和な雰囲気。
 なんだろね。執政院より正式に依頼を受けてきたってことは先に進む意志が在るって事だし。それにより同志として認めてくれたりとか、そんな感じなんだろうか。


 それは兎も角、隠し通路がそこかしこに点在するよとアドバイスを頂いた。
 おお。これはいいな。隠し通路っつー存在が明かされたことにより、ただ漫然と迷宮を歩くだけでは無くなるわけだ。要するに、ただ歩きつつ、モンスターを倒しつつの繰り返しだけじゃなくなるのだ。
 ゲーム上、良い緩急になると思う。


 でもそれを思うと、カニ歩きはちょっと欲しかったかな。
 いちいち振り返るのも味があって悪くは無いんですが。


 そのヒントを頼りに、早速 1F の伐採ポイントまで直行できる隠し扉を見つけることが出来た。
 いいひとだなレンさん!


・B3F は結構遠い。
 そこに辿り着くまででもそこそこ消耗してしまい、かつ(ウチのパーティにとっての)最前線なので敵も強く、結果として滞在時間がとても短くなる。
 その分、往復回数も多くしてさくさくレベルをあげてしまえば良いのだけど、探索が楽しいゲームだ。ついつい無理をして先に進んでしまう。
「無理」だと理解している時点で引き返せば良いものの、一気に街まで帰還できる「アリアドネの糸」もあるし。通常攻撃だけでもそこそこ対応できるし。と、油断を招く材料が十分に揃っていた。
 無理を重ねれば必ずしわ寄せがやってくる。
「この扉の先にあるであろう小部屋を最後の一部屋にして、切り上げて帰ろう」
 そうして開いた扉の奥で、血塗れの兵士と、今まさにそれへとどめの一撃を与えんとしている狼とぶつかる。
 息を呑む一向に突きつけられる選択肢。


「彼を助けるために、一歩踏み出すか、否か?」


 パーティの中に TP が満足な量まで残っているコは一人も居ない。少し無理をして先に進んだ結果、回復アイテムも底を尽きている。
 油断は無理を招き、無理はしわ寄せとなり、後悔を呼ぶ。
 解っていた筈のその結果に、思わず歯軋りをしつつ、ここで人の命を見捨てて引き返しては後悔の上に更なる禍根を残すことなる。となれば、事実上、選択肢はないも同然だった。
 何の比喩でもない「決死の覚悟」で踏み出した――その眼前に、黒衣がひらめいた。


 そんな訳で。
 ツスクルさん素敵ー!
 ツスクルさん素敵ー!!
 ツスクルさん素敵ー!!!


 先程のブシドーのレンさんの傍輩であるらしいカースメーカーさんである。
 颯爽と現れて、恐ろしげな狼を鈴の一振りで退散せしめ、しかもこちらのHP・TPを全快してくれた。
 素敵。
 その上で、「狼は血の匂いに敏感。あなた達も、傷を負っているのなら気を付けなさい」と、消耗しきった身体で探索を続けていた一行にずしりと堪える警句を頂いた。
 全快したならば探索も再会出来るのだけど、反省を込めて、その日は撤退することにした。


・今回の探索で、最大の収穫は初めて採取ポイントを発見できたことだろう。
 直ぐそばに回復ポイントがあるんだし(回復ポイント云うな)、採取専用の踊り子さんでも育てつつ、ついでにパーティの基礎レベルの底上げにでもあたるとしよう。